★般曹候補生の傾向と対策

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★1次試験科目
 国語 … 国語総合
 数学 … 数学1
 英語 … 英語1
 作文 … 700字程度

 

★過去の出題状況(3年分)

国語 H22 H21 H20
5月 9月 5月 9月 9月
文章
古文
語彙
文法
漢字・語句
文学史
成語・慣用句
15 15 15 15 15

数学 H22 H21 H20
5月 9月 5月 9月 9月
式の計算  3
方程式・不等式  3
2次関数  5
三角比  3
図形と計量  1
15 15 15 15 15

英語 H22 H21 H20
5月 9月 5月 9月 9月
発音
文法
文章
語句
会話
15 15 15 15 15

 

全般
平成19年(9月)より新設された採用試験です。平成21年から23年までは、5月と9月の 年2回の受験機会がありました(高3生は9月の1回のみ)。平成24年からまた、9月だけの受験に戻っております。そのため、各科目・各分野ごとの出題傾向・出題数は、今後2・3年は、多少前後することがあることと思います。本紙面の分野別出題数は、あくまでも目安だと思って下さい。

試験時間は120分。その時間内に国・数・英の計45問を解答します。目安としては国語20分、数学65分、英語35分。高1の教科書を一通り身につけていれば、大丈夫です。時間は十分にあります(時間が余ってしまったという方が結構います)。でも、油断は禁物。数学や英語は範囲が広いので、早めに準備をし、苦手科目・分野を作らないこと・克服していくことが大切です。特に苦手意識のある分野は早めに克服しておきましょう。

 国語
15題中、漢字語句が5題とウェイトが高くなっています。中でも書き間違いやすい漢字、読み間違いやすい漢字がそのほとんどを占めます。漢字・語句の問題集を一冊用意するか、便覧を用いて、本番に備えましょう。また、一般曹候補生の試験になってから、語彙(ごい)の出題がなされるようになりました(2〜3問)。レベル的には、高校1年生であれば「知っているはず」のものです。難しいものはありませんので、常日頃から活字に慣れ親しむ生活を送るよう、心掛けましょう。そのためにも、本や新聞は常に読むようにして下さい。そして、分からない表現はその都度辞書を引いて確認をするなど、普段から漢字や語句・語彙を意識した生活を送っておきましょう。

文法からは2問出題されます。文法はやればやった分だけ確実に点数が取れる分野です。高校入試用の問題集(薄いものでよい)で構いませんので1冊用意し、しっかり対策を立てましょう。一通りこなしておけば、確実に2点取ることができます。

古文の出典は、過去3年で計5回出題のうち、実に4回が『徒然草』です(平成22年9月のみ『伊勢物語』)。とにかく『徒然草』が頻出します。邪道になりますが、徒然草の現代語訳を購入し読んでおくのも手です。古文では、文法にからめた出題はなく、内容一致や下線部の内容を問うものが出ています。さしあたりの対策としては、基本的な古文単語を覚えることから始めましょう。なお、漢文は出題されていません。

四字熟語や成句(慣用句)からの出題もあります(各1問)。便覧を利用し、代表的なものはしっかり身につけておきましょう。

 

数学
レベル的には教科書の例題程度。出題分野のバランスとしては、「数と式」から6問、「2次関数」から5問、「三角比・図形と計量」から4問となっています。「数と式」の方程式・不等式では、文章問題が出されています(いずれも2問ずつ)。とはいえ、難しいものは見受けられません。いずれも基本的なものからの出題となっております。苦手意識のある人は、典型的な問題を反復して学習し、早めに克服しておきましょう。何を用意していいのか分からない人は、高校入試用の文章問題集を1冊用意して、繰り返し勉強して下さい。

「2次関数」と「三角比・図形と計量」は「数と式」に比べると、マスターするまでに時間がかかります。これら2つの分野は、じっくり時間をかけておきたい分野です。

 

英語
文法から8題の出題。実に半分以上が文法の問題となっています。しかもその内訳は全範囲。レベルは高校1年生程度の文法事項になるので、高校1年生用もしくは高校初級用の文法書を1冊用意し、少なくとも3回は学習しておきたいところです。ただし、中学校の文法も出てきますので、英語が苦手な人は勿論、得意な人も、中学英語の文法もしっかり学習しておきましょう。また、発音が2問出題されます。発音を苦手とする志願者が多いだけに、発音の規則や毎回顔を出すような単語をチェックして、確実に勉強しておいて下さい。文章読解は3〜5行程度のものが出題されています。といっても、平易な語句を用いた文章ですので、特に対策を立てる必要はありません。また、「一般曹候補生」の試験になってから、毎年、会話文が出ております。今後もこの傾向は続くものと思われます。文の前後から(   )内に入る会話文を選ぶものになっております。

 

作文
★時間:30分

30分で672字(原稿用紙1.7枚分)。はっきり言って何の対策もやっていないとしんどいです。過去問を題材に、自分の手を動かしてみましょう。初めのうちは、どんなに時間がかかっても構いません。自分の納得のいく作文が書けるよう、頑張って下さい。

★過去に出題された課題
[平成22年]

5月→自衛官になるにあたっての夢について述べなさい。
9月→人の規範になることについてあなたが思うところを述べなさい。
[平成21年]
5月→他人を敬うことの大切さについて思うところを述べなさい。
9月→チームワークの大切さについて思うところを述べなさい。
[平成20年]
社会人としてのモラルについて思うところを述べなさい。
[平成19年]
あなたの理想とするリーダー像について思うところを述べなさい。

自衛官候補生の傾向と対策

★試験科目(中卒程度)
 学科試験 … 国語・数学・社会
 作文 … 700字程度

 

★過去の出題状況(3年分) 

国語 H21 H20 H19
漢字
慣用句等
文法
語句
文学史
10 10 10

数学 H21 H20 H19
計算
方程式
文章問題
図形
確率
10 10 10

社会 H21 H20 H19
地理
歴史
公民
10 10 10

全般
平成22年より、自衛官候補生での試験がスタートしました。名前自体は新しくなりますが、出題範囲・傾向は、旧来の「二等陸海空士」をそのまま受け継ぐことになります。

中学終了程度の内容からの出題。試験時間は40分。その時間内に30問を解答します。40分というと、少ないと思うかもしれませんが、時間は十分にあります。焦らずじっくり解答しましょう。国語と数学に関しては、高校でもよく扱う内容なので、恐れるに足りずと言えますが、社会は、分野によっては中学校以来全くやっていないものもあることと思います。面倒でも、社会は問題集(高校入試用でよい)を一冊用意し、あらためて勉 強をしましょう。

 

国語
例年、6問が漢字と語句からの出題となっています。中学生用の漢字・語句の問題集を一冊用意し、繰り返し学習するとよいでしょう。国語の便覧にまぎらわしい漢字・慣用表現が載っていますので、便覧を駆使して本番に臨んで下さい。


数学
文章問題・図形の問題1問を除けば、いずれも基本的な問題です。満点を目指している人は別ですが、試験は30点満点のトータルで決まるものだと思って下さい。確実に解ける問題を確実に解くことこそが、合格への1番の近道です。奇をてらった問題に一喜一憂することなく、基本を身につけることに全力を注ぎましょう。方程式の内訳は、1次方程式・連立方程式・2次方程式各1問となっております。また、文章題は毎年、連立方程式からの出題となっております。平成21年のみ、2次方程式からも文章題が出ました。


社会
選択肢に文章そのものを出し正誤を問う問題が出題されております(平成18年1問/19年1問/20年3問/21年5問)。とはいえ、基本事項を身につけることが何よりの対策となります。中学生用の問題集(高校生用ではない)を1冊用意し、重要語句のチェックを行いうとよいでしょう。なお公民は、日本国憲法・政治・経済・地球社会より各1問(計4問)の出題となる場合が多いです。